失明防止のために活動
先月、ベトナムの村で1万人の子どもたちのためにめがねが寄贈された。これは、ヘレン・ケラー・インターナショナルと地元の州政府がUSAID(アメリカ合衆国国際開発庁)から資金援助を実施されたものだ。
ヘレン・ケラー・インターナショナルは、あのヘレン・ケラーによって設立された団体。ニューヨークに本部があり、世界各国で眼病予防、失明予防、栄養改善などの活動を行っている。
視力検査の経験なし
日本の学校では毎年眼科検診や視力検査が行われるものだが、東南アジアやアフリカ、ラテンアメリカ地域では、こうした検査を受けられないでいる子どもが多い。
ヘレン・ケラー・インターナショナルによると、ベトナムでは5人に1人の子どもが目に疾病があると推定されているものの、その多くは診察を受けず、適切な治療を受けていないという。なかには放置しておくと失明につながりかねない深刻なものもあるという。
そこでヘレン・ケラー・インターナショナルは小、中学校100校から300人の教師と保健師を集め、自分たちで視力、屈折の検査ができるように指導も行った。それぞれの学校に検査キットも寄贈し、訓練を受けた教師が新年度から、生徒の検査を担当する予定だ。
ヘレン・ケラー・インターナショナル
http://www.hki.org/press-room/archive/2012/08/13/