世界の課題「難民」を知る
2011年、世界では新たに430万人が避難を強いられ、うち80万人が祖国から逃れ難民となった。国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所は「第7回UNHCR難民映画祭」を9月29日~10月8日まで都内6か所で開催する。入場無料・先着順入場となっている。
2006年より開催されているこの映画祭、第7回となる本年は、アンジェリーナ・ジョリーUNHCR特使の初監督作品『イン・ザ・ランド・オブ・ブラッド・アンド・ハニー(仮)』をオープニング作品として日本で初上映することが決定した。
アンジェリーナのもうひとつの顔
2001年よりUNHCR親善大使として精力的に難民に向けた活動に取り組んできたアンジェリーナ・ジョリーは、40回以上も世界の現場を訪問し、直接難民と触れ合ってきた。
監督デビュー作となるこの作品の内容は次のように紹介されている。
1990年代のボスニア紛争を背景に、民族の異なる一組の男女の恋愛を通して、人々の精神的、倫理的、そして身体的な犠牲を強いる民族紛争の残酷さを浮き彫りにしていく力強い作品です。
“難民”=“支援を求める人”ではなく、ひとりの人間として困難な状況に置かれながらも力強く生きる姿は、日本に住む私たちが、難民をめぐる世界の課題に目を向け、行動するきっかけとなるかもしれない。

第7回UNHCR難民映画祭
http://unhcr.refugeefilm.org/2012/news/2012/