子どもと妊婦を最優先に
昨年7月、アフリカの角といわれる東部の地域で、ここ数十年間で最悪の干ばつが起き、1240万人の人々が飢餓状態に陥ったと伝えられた。
国際的なNGOプラン・インターナショナルは、干ばつの影響を受けたエチオピア、ケニア、南スーダンで支援活動を開始。それから1年、子どもたちを中心に120万人の人々に支援を行うことができた。
エチオピアでは2011年7月に支援を始めて以来、14地区、30万人の人々が恩恵を受けた。特に子どもと妊婦、出産間もない女性あわせて3万人が緊急食糧支援、医療支援を受けることができた。
また安全な水を確保し、保健衛生の指導も行った。さらに家畜の栄養状況改善に取り組んだことで、数千以上の世帯が収入を増やすことができた。
給食を食べて勉強に集中する子どもたち
ケニアでは、北部の乾燥地帯と東部の沿岸で、とくにひどい干ばつの影響を受けた。プラン・インターナショナルはこの地域で65万人以上の人々に支援を行った。
学校に通う数十万人の子どもたちに給食を提供し、 授業にも集中できるようになった。保健センターのサービスがきちんと患者に行き届くように手助けし、手洗い、水の浄化、適切な栄養摂取の大切さについて住民たちに指導した。
南スーダンでは25万人の人々に緊急の食糧支援を行った。安全な水が行きわたるように手助けしたほか、41のコミュニティで水の管理委員会を立ち上げ、いつもコミュニティの住民に水が行きわたるようなしくみづくりをした。
また4万人の子どもに給食を提供、親と教師を対象に児童虐待や性暴力をテーマとした啓蒙活動も行った。
プラン・インターナショナルは、今後、長期にわたって東アフリカでコミュニティ再建や、生活再建プロジェクトを展開していく予定だ。

プラン・インターナショナル
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