オンライン決済のノウハウを活用
WFP(世界食糧計画)は先週木曜日、ロンドンでマスターカードとの連携を発表した。
マスターカードが専門としている電子支払いシステムをWFPの活動に役立て、世界じゅうの飢餓に苦しむ家族のために食糧を購入したり、オンライン寄付を募ったりする予定だ。
食糧購入のバウチャーを配布
現在、WFPは飢餓に苦しむ貧困家庭を対象に、地域の店で食べ物や生活必需品を買うことができるバウチャーを配布している。このバウチャーは、貧困コミュニティの食糧支援をするとともに、地域の経済を支えるのに一役買っている。
マスターカードは、携帯電話などからだれでも簡単にこのシステムにアクセスできるように改善することで、このバウチャープログラムを発展させ、世界中の飢えている家族が地元の市場で食べものを買うことができるように支援する。
また、マスターカードは、オンライン上でインテグレイテッド・ギビング・プラットフォームを創設する。これはオンラインをベースとした、新しい寄付システムだ。このプログラムでは、現金だけではなく企業の自社製品の寄付も受け付ける。マスターカードのノウハウを生かして、潜在的な寄付者を発掘したい考えだ。
マスターカードは、すでにWFPのプロジェクトのために、ポーランドとオランダでファンドレイジングキャンペーンを行っており、数万ユーロを集めている。
マスターカードとの連携は、貧困撲滅への革新的な動きになるだろうと、WFPは期待している。

WFP
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