災害あいつぐ最貧国
先月末、アメリカ、中米諸国を襲った熱帯低気圧アイザックは、世界の最貧国のひとつ、ハイチに深刻な影響を及ぼした。
ハイチでは、2010年の地震によって家を失い、今なお一時しのぎのテント村で生活している人が40万人いる。激しい雨風は、そんな彼らにも容赦なく襲いかかった。
1973年から30年以上にわたり、ハイチのコミュニティで、子どもとその家族の生活改善に取り組んできた国際NGO、Plan internationalによると、活動対象地域としている9の地域だけでも、数千人がさらなる避難を余儀なくされているという。
こうした状況を受け、Plan internationalは、ハイチの被災者に水、食料品、医療品などの緊急支援を行うことを決定した。
感染症の流行の恐れも
洪水のあとには衛生状態が悪化するため、コレラのような感染症が大発生する可能性もある。Plan internationalは専門家を派遣して、住民たち、とくに子どもたちへの影響を調査している。
Plan internationalはハイチ政府や地域、国連、その他の緊急人道支援をおこなう国際的NGOと連携をとりあい、支援を行っていく予定だ。
またハイチの隣国、ドミニカ共和国の一部でも著しい被害が出ているという。Plan internationalはドミニカでも同様に調査をおこない、適切な支援を行っていく予定だ。

Plan international
http://plan-international.org/about-plan/