私たちの9.11は終わっていない
世界を震撼させた同時多発テロ。昨日で発生から11年以上が経過した。アメリカ史上最大の惨劇は、まだ終わったとはいえない。
テロによって両親を亡くした子どもたちは、大学の学費に困っており、真っ先に復旧作業に入った人たちは、肉体的、身体的な後遺症をかかえ、まともに働くことができないでいる。人々の記憶は風化しつつあるが、こうした二次的被害者への支援を続けていくことが必要だ。
悲しみをバネに生まれた絆
その一方、huffingtonpost.comでは9.11をきっかけとして生まれた市民活動の輪が紹介されている。
消防士を含め50人以上の犠牲者を出したクイーンズでは、悲しみから立ち上がるために、バスケットボールチームを立ち上げた。その後このチームが中心となって、数々のチャリティイベントを開催。テロの被害者に限らず、がん患者、傷痍軍人への支援も行ってきた。
事故後、現場で復旧作業にあたっていたジョン・フィールさんは、足が大きな鉄くずの下敷きになり、重傷を負った。傷が癒えたあと、フィールさんはほかの負傷者たちを支援していくことを決意。2005年にFealGood財団を設立した。医療費の支援や復旧活動にあたった人たちが直面している病気について、啓蒙活動をおこなっている。
「火曜日の子どもたち」とよばれるグループは、テロによって心に傷を負った3000人の子どもたちのケアをしてきた。もともとは、9.11の被害者の家族だけを対象としていたが、今は世界中のあらゆるテロの影響を受けた子どもたちを対象としている。7歳から18歳までの子どもの教育活動を行うほか、大学を卒業した青年に向けて、キャリアプランのワークショップも行っている。

huffingtonpost.com
http://www.huffingtonpost.com/2011/09/11/