乙武洋匡氏が語る24時間テレビへの思い
スポーツライターで「五体不満足」の著者である乙武洋匡氏が27日、自身のtwitterにて、日本テレビチャリティー番組「24時間テレビ35 愛は地球を救う」への自身の思いを語っている。
かつて、24時間テレビのパーソナリティーとしてのオファーを断ったことがあることをブログで明かした乙武氏。
「ビジネス」として考えれば、それはオイシイ話だったのかもしれない。だが、僕は断ってしまった。あの番組による障害者に対する扱いが、一面的であるように感じたからだ。
との見解を述べた。乙武氏は24日に自身のtwitterにて
24時間テレビを放送するのと、パラリンピックを24時間放送するのと、どっちが障害者理解が進むのかな・・・
と発言。多くのリツイートが寄せられたが、本人は「どちらも一方では進まない」という考えを表している。
考えさせられる発言にtwitterでも多くのファンがRT
これまで、24時間テレビが嫌いなのではという憶測が囁かれてきた乙武氏だが、同日のtwitterでは「そうではない」ことを明かした。
「嫌い」という感情とも違う。ただ、障害者に対する扱いがあまりに一面的だとは思う。だから、何とか異なる手法でもプレゼンできないかと、十代の頃からずっと考えてきた。それが、『五体不満足』出版にもつながった。いわば、24時間テレビは、僕の原動力でもあった。
五体不満足の大ヒットで、「あなたのような障害者ばかりではない」という、批判を受けたこともあるという乙武氏。
とかく、人はレッテルを張りたがるものだ。日本人はこういう人、女性とはこういう性格、障害者とはこういう存在――それが無意味なことは、わかっているくせに。障害者だって、同情されたくない人もいれば、同情されたい人もいる。泣きたい人もいれば、泣きたくない人もいる。本当に、いろいろな人がいる。
24時間テレビを見た方には、ぜひパラリンピックも観てほしい。NHKの『バリバラ』という番組も観てほしい。そうして、いろいろと知ってほしい。感じてほしい。考えてほしい。もちろん、そこでの感じ方、受け取り方は、各自の自由だ。
と締めくくっている。twitter上では乙武氏の見解に多くのユーザーが感銘を受け、拡散が広がっている。

乙武洋匡 オフィシャルサイト
http://ototake.com/乙武洋匡 twitter
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