雨季に入って道路網が寸断
混乱の続く南スーダンで、WFP(国連世界食糧計画)は上ナイル州マバン郡の難民キャンプ、ユニティー州のイダ難民キャンプに避難している難民たちに向け、近く空中からの食糧投下を行う。2000メートルトンの食べ物を届ける予定だ。
すでにWFPは7月だけでも南スーダンで10万5000人の難民に食糧を供給してきた。しかしここ最近では新たに3万5000人の難民が加わっているとみられ需要は増加している。
医療スタッフによると、新しく設けられた難民キャンプには栄養不足が深刻なレベルの子どもがいて、衰弱している人や病気を抱えている人も多いという。このキャンプにいる5歳以下の子どもたちには、ただちに栄養価の高い食糧を提供する必要がある。
また別のキャンプでも数千人の子どもたちに栄養サポートを行う必要がある。しかし、雨季に入ったため、各地で土砂崩れがおこり安全な輸送路が確保できない状態だ。そのため、最終手段として今回の空中投下が行われることになる。
難民たちの生命線
「キャンプに来る人々は、国境を超えるまでに食糧をさがしもとめて森の中をさまよい、空腹で弱っている。WFPの食糧支援は難民たちの生命線。でも流入してくる難民の数は膨大で、輸送ラインは機能していない」と現地スタッフは頭を抱えている。
WFPが用意している食糧のストックは9月まではもつとみられている。しかし多くの難民は、その後も食糧支援を必要とするだろう。
WFP は今後、必要な食糧を調達し食糧の空中投下を続けるには、新たに650万ドルが必要になるとため緊急支援の寄付をよびかけている。WFPへの寄付はパソコンや携帯電話からも行うことができる。詳しくは下記のサイト参照。

国連WFP
http://www.wfp.or.jp/cooperate/donation.html