漫画は文学、芸術!児ポ法めぐる戦い
13日、スウェーデンの漫画翻訳家・シモン・ルンドストロームさんが東京・文京シビックホールにて「僕の愛する日本」として、表現の自由を訴える講演会を行った。
日本の漫画・アニメの翻訳家として世界的に活動しているシモン・ルンドストロームさんは、日本の漫画を翻訳したことで児童ポルノ法違反に問われ、一時警察に身柄を拘束、後にスウェーデン最高裁判所で無罪判決を勝ち取った。
By Apreche表現の自由守りたい。日本にも忍び寄る児ポ法規制の強化
スウェーデンにはマンガ文化がほとんど根付いておらず、マンガを読んで感動する大人はほとんどいないという。マンガを文学だという考えがないのでマンガの規制に関して同意する風潮があると語ったシモン・ルンドストロームさん。
現在は児童ポルノの単純所持に創作物が含められずにすんでいる日本だが、このままなら「東京都青少年 健全育成条例」の改正などにより、日本におとずれるのもそう遠くない児童ポルノの規制強化への警鐘をならした。
シモン・ルンドストロームさんの講演会を主催した「うぐいすリボン」は、表現の自由を守るために活動しているアウェアネス・リボン運動(社会運動)。政治的・社会的立場の違いを乗り越え、思想・信条の異なる者どうしが互いの自由を守るという信念を持って講演会やシンポジウムなどの運動を行なっており「うぐいすリボン」の公式サイトでは、賛同者からの寄付を募っている。

うぐいすリボン
http://www.jfsribbon.org/