オリンピックの裏でベッカム奮闘
先日、閉幕したロンドンオリンピック。その裏では、ベッカムがキャメロン首相と会談し栄養不足の子どもへの支援を訴えるなど、ユニセフ親善大使としての活躍ぶりが話題になった。
キャメロン首相に伝えた内容は、ベッカムの名前でHUFFINGT CELEBRITYに投稿されている。それによると、現在、世界で1億8000万人の子どもが栄養不足に苦しんでいること、生後1000日までの間に適切な栄養を摂取できず、成長障害になる子どもが大勢いることを伝えイギリス政府が継続的な支援をしていくように働きかけたという。
ゲイツ財団も支援に本腰
途上国、特にアフリカ地域での栄養改善については、ビル&メリンダゲイツ財団も本格的に取り組む意志をブログで明らかにしている。
財団の創設者メリンダ・フレンチ・ゲイツは、これまでにもアフリカを訪問し、母が子どもに食べ物を与えるために苦労している姿を目にしてきた。自身も母であるメリンダは心を痛め、かねてから支援を検討していた。
同財団は、農業改善と並行して栄養改善プロジェクトを進めていく予定だ。農作物の生産量を上げることは、その土地の栄養状況を改善するだけでなく、一家が健康な体を保つことで、さらに生産力が上がることが期待される。長い視点でみれば国の経済成長にもつながるだろう。
ただ空腹を満たすのではなく栄養価を考えて食品を摂取することの必要性や、せっけんを使って手を洗うといった基本的な衛生管理についてもコミュニティのなかで指導する。
また、多くの人が飢えに苦しんでいる背景には、途上国の農家がつくっている農作物の大半が先進国に輸出するためのもので、生産者自身の口には入らないという社会事情もある。こうした供給と需要のミスマッチ解消を目的とした調査・研究も行っていく予定だ。

HUFFINGT CELEBRITY
http://www.huffingtonpost.co.uk/david-beckham/ビル&メリンダゲイツ財団
http://www.impatientoptimists.org/Posts/2012/08/