地元通信会社の協力を得て
西アフリカのセネガルで携帯電話のショートメッセージサービスが、妊婦や乳幼児の健康管理に一役買っている。
セネガルをはじめとする西アフリカでは、診療所が遠い、または、いつどのように利用していいのかわからないという理由から、多くの女性たちが適切な保健サービスを受けていないという現状がある。
そこでNGO、Planは、USAID(アメリカ合衆国国際開発庁)とセネガルの通信会社Sonatelの出資を得て、とくに定期健診の必要な妊婦と乳幼児の母親に携帯電話を配布し、メッセージで医師が巡回診療に来る日時や健康情報を知らせるプロジェクトを始めた。
適切な情報が健康を支える
対象地域は限られているものの、このプロジェクトは確実な効果をあげているようだ。
「私の村には、以前は妊娠7か月になっても医師にかかっていない女性がいました。いまでは、メッセージで医者の診療日時を知ることができるので、妊娠初期から検診にいく女性が増えました」と利用者のひとりは語る。
また定期的に健康・保健についての情報が送られてくるため、家庭のなかで衛生管理に気をつけるようになっている。これまではあまり意識していなかった、手洗いなども意識して子どもにしつけるようになっている。
乳幼児が予防接種を受けられるようになったことも、めざましい成果だ。適切な情報が与えられるようになったことで、以前とはちがい気軽な気持ちで診療所に行けるようになったと母親はいう。

Plan
http://plan-international.org/about-plan/resources/