三陸の女性に仕事を
2012年6月18日、三陸に仕事を!プロジェクト実行委員会が昨年5月11日から今年6月10日までの活動報告を行なった。
三陸に仕事を!プロジェクト実行委員会は、復興への願いを込めて三陸の女性たちが漁網を使って手作りした「浜のミサンガ 環(たまき)」の販売を通じ、被災地に雇用の創出と自立支援を目指す “キャッシュ・フォー・ワーク”を進めてきた。
販売開始から1年が経ち、生産したの158,334セットのうち155,906セットを販売、作り手の三陸の女性たちに91,200,384円が生産管理者に13,933,392円、総額1億円以上が震災で仕事を失った被災者の収入となった。
三陸の漁網を使って手作りした「浜のミサンガ 環」
“環”とは、日本古来のブレスレットの呼称で、「浜のミサンガ 環」は被災地にあった使われない漁網と麻紐を利用し、岩手県大船渡市三陸町で甚大な津波被害を受けた浜の女性たちの手で作ったミサンガだ。
岩手・宮城から約300人の女性達が参加し、2011年6月から第一期限定販売、その後も東北地方をはじめ全国各地の店舗やインターネットを通じて販売、1セット1,100 円のうち材料費などを引いた約576円が作り手の賃金となり、作り手をサポートする現地の被災企業・被災者の方々にも約154 円が支払われ、計700円以上が被災地の収入になる。
東日本大震災から1年3ヶ月が過ぎ、被災地では、一部でワカメの収穫等が再開しているものの、仮設住宅での暮らしが続き、漁船や港や漁場の施設の復旧は始まったばかりだ。
一日も早く安定した生活を取り戻すための“仕事の確保”として、ミサンガだけに頼らずに暮らしていける本当の復興が始まるまでの期間、これからも全国からの支援を必要としている。

三陸に仕事を!プロジェクト
http://www.sanriku-shigoto-project.com/