NY到着翌日に
13歳の横尾洋君、心臓移植のためにニューヨークへ渡航した翌日に、入院先のコロンビア大学病院で悲しい旅立ちを迎えた。
2歳の時に重度の心臓病「特発性拡張型心筋症」を発症。それから両親の愛と支援団体「洋くんを救う会」および周囲の協力のもと心不全を繰り返しながら闘病生活を続けてきた。
体重が19キロしかない洋君には子供の心臓しか移植できない。しかし移植までの間に必要な補助人工心臓の規定が20キロ未満の体重では承認されないため、渡米しての心臓移植に踏み切った。
チャリティ活動で移植実現
「洋くんを救う会」の呼びかけにより、募金総額は1億3214万7707円にもなった。
ようやっと移植が叶う直前の悲劇だった…。
(産経新聞)
(写真はイメージ)
問われる医療
子どもの臓器移植問題は以前から物議をかもしている。命と危険性がとなり合ったことだけに、政府も慎重な構えをみせる。
しかし、この4月から東大病院など3施設で小児補助人工心臓の承認に向けた治験が行われている。
洋君のように、移植が間に合わず命を落とす子どもを安全に救うことを目指す。26年度までには実際の医療現場への導入の松承認をかなえる見込みだ。
移植では提供者、安全性、医療技術、倫理観などさまざまな問題が入り乱れているのが現状だ。しかし、前途ある幼い命を救う目的はみな同じである、と信じたい。
【kazumit】

産経新聞ニュース
http://sankei.jp.msn.com/science/news/120512/scn12051219450000-n1.htm