世界の侵害的外来種ワーストに選ばれるブラックバス
滋賀県に位置する「琵琶湖」は、湿地保全のための国際条約である「ラムサール条約」にも登録された国際的な保全水域で、世界自然保護基金(WWF)もその保全に力を入れているが、環境の悪化が大きな問題となっている。
その要因のひとつとして“外来魚”の影響が挙げられる。ルアーフィッシングの獲物として喜ばれるブラックバスが琵琶湖に持ち込まれたのは1970年代のこと。
他の魚の稚魚を襲って食べるブラックバスや雑食性のブルーギルによって、もともと生息していた水生昆虫や魚類は大きな打撃を受け、生態系の豊かさは悪化する一方となった。
琵琶湖の幸を味わおう!
琵琶湖を愛する有志によって設立された「琵琶湖を戻す会」は、琵琶湖の現状や外来魚問題を多くの人に知ってもらうために、毎年5月最終日曜日を「琵琶湖外来魚駆除の日」として様々なイベントを実施している。
今年は5月26日に開催され、外来魚駆除釣り大会や琵琶湖の幸の試食会がおこなわれる。“外来魚が食い荒らしている琵琶湖の幸はこんなに美味しいものだ”ということを実感できるこの試食会は毎年人気のイベント。
参加は大人200円、子ども100円で参加資格や事前申込みは不要。数に限りはあるが、釣り竿やエサ・仕掛けを無料で貸し出すので、釣り道具を持っていない人もぜひ親子で参加してみよう!

琵琶湖を戻す会「琵琶湖外来魚駆除の日2013」
http://homepage2.nifty.com/mugituku/anniversary/2013WWF「琵琶湖の環境問題」
http://www.wwf.or.jp/activities/2009/09/679714.html