4月25日は「世界マラリアデー」
予防も治療も可能である「マラリア」という疾病からすべての人を守るために、世界各地のマラリアに悩む多くの国が、マラリアに対処する様々なイベントをおこなった。
国連事務総長は4月25日にメッセージを発表、今年のテーマを「Invest in the future. Defeat malaria. (=未来へ投資、マラリアを克服)」とし、マラリア予防に必要な資金の援助と、感染リスクにさらされている人を保護し、新たな対策や治療器具の開発などを援助するよう国際社会に呼びかけた。
殺虫剤に耐性のある蚊も出現、続く脅威
世界50ヶ国においては、2000年に採択された「ミレニアム開発目標(MDGs)」のマラリアの罹患者を2015年までに少なくとも75%減らすという取り組みが順調に進められている。
しかし、何百万もの人々が依然として命を救うための介入を受けられない状態で、アフリカでは1分に1人の子どもがマラリアで命を落としており、アフリカを中心に後発開発途上国に大きな犠牲を強いている。
2015年の期限までに、マラリアによる死者をほぼゼロにすることを目標としているが、必要な資金の半分がすでに投じられており、蚊帳の配布が滞り始めているという。国際社会はマラリアによる苦しみに終止符を打つための支援を急がねばならない。

国連広報センター
http://unic.or.jp/unic/press_release/3000/