無銭飲食の男たち
カナダで、チャリティイベントで集まった募金を持ち逃げした男が、ほかの参加者によって取り押さえられるというハプニングが起きた。
Bullet news Niagaraによると、事件が起きたのは、オンタリオ州ソロルドの町のヘアサロン。この日はカットで得た収益を、がん患者をサポートする団体Canadian Cancer Societyに寄付するチャリティを行っていた。
また店の外では、ボランティアたちがバーベキューをしていた。会場に置いたびんに募金を入れた人たちに軽食を振る舞っていたが、その中には、募金をせずぶらぶらとしている男たちがいた。ボランティアたちはそれに気づいたものの、男たちの横柄な態度に押されて、ホットドッグなどをふるまったという。
元警察官らの見事なチームワーク
そのうちの一人の20代の男性は、もう一度、食事を配る列に並んだあと、終了間際のヘアサロンにも入っていったという。
その後、参加者の女性が大声をあげ、その男が募金のつまったびんを持ち逃げしたと訴えた。そのとき、びんのなかには1000ドル以上が入っていたという。
会場に居合わせた男たちは、いっせいにヘアサロンを飛び出し、男を追いかけた。事件発生からほどなくして、犯人は現場近くの消防署の前で取り押さえられた。取り押さえた男たちのなかには、元警察官もいた。
善意のイベントはとんだ災難に見舞われたが、勇敢な男たちのおかげで、浄財は無事にがん患者のために使われることになった。
なお、このヘアサロンでは、カットした子どもの長い髪からウィッグをつくり、抗がん剤の使用によって髪が薄くなった子どもに、提供することも予定しているという。

Bullet news Niagara
http://www.bulletnewsniagara.ca/2013/04/18/Canadian Cancer Society
http://www.cancer.ca/en/region-selector-page/