多くの民家が粉々に
4月20日に地震の発生した四川省雅安市は、2008年の四川大地震で準激甚災害地に指定されたが、住宅耐震化などの防災対策は進んでいなかったといい、四川大地震からの復興のあり方指摘されている。
1995年の阪神淡路大震災をきっかけに、海外で起きた災害で被災した人たちに対する支援活動をおこなう神戸市のNGO団体「CODE海外災害援助市民センター」が、今回の地震における現地のボランティアなどの状況をレポートしている。
命の72時間を過ぎても救援困難な状況
レポートによれば、4月22日の時点で死者は189人、負傷者は11,460人、倒壊家屋は2万8千戸の被害が出ており、被災地に続く一本道は政府の救援部隊や民間のボランティア、被災した家族を訪ねる人々の車で渋滞しているという。
現在は政府によって交通規制され、許可がないと通行できないが、検問を通れないことから、現地の民間ボランティアたちはバックパックを担いで山を歩いて越えているという情報もある。
2008年の大震災は中国でも「ボランティア元年」と呼ばれ、多くのNGO組織ができた。微博(中国版ツイッター)によって情報を交換しながら、懸命な救助活動をおこなっている民間ボランティアも多い。それらの思いを政府がうまく活かしていってほしい。

CODE海外災害援助市民センター
http://www.code-jp.org/