世界人口70億人はウソ?
先週19日、バンコクで市民登録と人口動態統計についての世界サミットが開かれ、すべての子どもの出生届け、死亡届けの登録を徹底するよう、呼びかけていくことを決めた。
ユニセフのホームページによると、現在、出生の登録をされていない子どもは、世界80か国で、約2億人いると推定されている。とくにサハラ砂漠以南のアフリカ諸国、南アジアで、このような事態が多く発生している。
出生届けがない、つまり身元を証明するものがないということは、社会生活に大きな支障を及ぼす。学校にも通う、医療を受ける、といった基本的な権利が与えられないばかりか、脆弱な立場につけこまれて児童労働に従事させられたり、人身売買されたりするケースがあるとユニセフは指摘する。
まずは管理システムの整備から
また、世界的な医療サービス向上のためには、死亡届の適切な届け出が不可欠だ。
これほど登録が杜撰な理由のひとつには、各国で国民に登録手続きの周知が徹底されていないことがある。さらにアフリカ諸国にいたっては、戸籍の管理システム自体がいまだ不完全な国が多いという。
国連機関と各国政府、開発コンサルティング会社らが参加した会合の席では、途上国政府は、今後、開発コンサルタントらの協力を得て戸籍管理システムを整備していくことなどが話し合われた。

ユニセフ
http://www.unicef.org/media/media_68810.html