世界最悪の環境で暮らす子ども
来る5月26日、熱帯のシエラレオネで、チャリティマラソン大会が開かれる。キリン・シエラレオネ・マラソンという、この大会は、ストリートチルドレンに教育を受けさせることを目的として昨年から行われるもの。
この大会の主催は、ロンドンを拠点として活動しているボランティアグループStreet Child of Sierra Leone。設立者のトム・ダンナントさんの父親は、2002年にイギリス軍の将校として、シエラレオネに派遣されており、そこでシエラレオネの現実を見たことが団体設立のきっかけとなった。
世界のなかでも、シエラレオネのストリートチルドレンの状況はとくにひどいといわれている。大都市マケニでは、何千人もの子どもたちが、学校に行っていない。また、経済的事情から家族とも別れて、路上で暮らしている子が多い。彼らが持ちものといえば、寝具のかわりに使う汚いボロ布だけだ。
ゴール地点で会おう
Street Child of Sierra Leoneは、昨年合計で100万ポンドの収益を上げており、5万人以上の子どもたちに支援の手を差し伸べた。また2008年からの合計で、3000人の子どもたちに教育の機会を提供。さらに2000人の子どもを家庭に返し、家族で新たな商売を始めることができるように支援した。
去年のマラソン大会には、386人の参加があり、収益は32万ポンドに達した。今年はそれ以上の収益を上げたい考えだ。
高温のシエラレオネでのマラソンは、ランナーにとっては、かなりしんどいレースだ。しかし、ゴール地点には、ストリートチルドレンが待っている。ランナーは、完走することで、「この子どもたちの役に立った」という達成感が得られる。
登録は、下記のサイトで受け付けている。

キリン・シエラレオネ・マラソン
http://www.kilnsierraleonemarathon.com/