感染拡大、死亡する子ども多数
国境なき医師団(MSF)、ユニセフはアフリカでの麻しん(はしか)の流行について報告している。また世界保健機関(WHO)は感染地域に対し集中的なワクチン接種を促しており、海外サイト「RADIO OKAPI」他複数のメディアはコンゴ民主共和国のケースを報じている。
コンゴ民主共和国の赤道州では年明けからの3か月ですでに10,500人にのぼる5歳未満の子どもへの麻しんの感染が報告されている。そのうち198人は亡くなってしまったという。
69地点ある保健区域のうち40地点で感染が確認されており、国境なき医師団やユニセフが麻しんの撲滅のために尽力しているが感染拡大の収束という状況はなかなか見えてはこない。
衛生システム構築の遅れが影響
世界保健機関(WHO)も感染予防のために集中的なワクチン投与を推奨しているが、医療環境が整っていないためワクチンの投与が行き届かない状況だという。
安価で効果的なワクチンが存在しているにもかかわらず、経済的な問題や医療インフラの不整備等の理由でワクチンに手が届かない人が世界には大勢存在し、2011年に世界で麻しんが原因で亡くなった人は158,000人であったという。
同じく2011年にコンゴ民主共和国で麻しんにより亡くなった人は1,573人で、感染者数は129,000人であったという。

国境なき医師団
http://www.msf.fr/ユニセフ
http://www.unicef.org/RADIO OKAPI
http://radiookapi.net/世界保健機関(WHO)
http://www.who.int/fr/