13年で何が変わった?
あと1000日。その間に、あなたは何ができるだろうか?
先週5日、国連はミレニアム開発目標の達成期限である2015年末まで、あと1000日に迫ったと告知した。
ミレニアム開発目標は、2000年に採択された国連ミレニアム宣言をもとにまとめられたもの。極度の貧困と飢餓の撲滅、初等教育の普遍化、女性の地位向上、乳幼児死亡率の低下、エイズ、マラリアなどの疾病蔓延防止などを掲げている。
国連は、これまで目標達成のために、各国政府、市民グループと協力してきた経過を振り返り、過去の貧困対策のなかでは、もっとも効果を上げていると、特設サイト「We can end poverty 2015」のなかで述べている。
九十九里をもって半ばとせよ
顕著な成果があがっているプロジェクトの一つが、マラリア対策だ。ミレニアム開発目標では、2015年までにマラリアの発生を阻止し、その後発生率を下げることを具体的に示している。WHOとパートナー団体がさまざまな対策を講じた結果、世界全体でマラリアの発生件数は過去10年間で58%減少した。
しかし、正念場はここからだ。いずれの目標についても、めざましい成果があがっている国、地域がある一方で、状況が改善していないところもある。紛争が頻発するなど、政情が不安定な地域では、支援団体が入りこむのが難しく、住民たちに満足にアプローチできないという現実がある。また世界的な経済の低迷により、活動資金となる寄付の確保も難しくなっている。
2015年をどのような思いで見送るのか。それはほかでもない、私たちの今の行動にかかっている。

We can end poverty 2015
http://www.un.org/millenniumgoals/