弟子による作品だと思われていたが一転
イギリスの自然・史跡保護団体「National Trust(ナショナルトラスト)」に寄付され、同団体が所有する元貴族の館バックランド・アビー邸宅に飾られていた絵画が、17世紀のオランダの画家レンブラントの自画像と判明し、話題となっている。
ダチョウの大きな白い羽根が付いた帽子をかぶっている肖像画は、長年レンブラントの弟子の1人による作品だと考えられていたが、X線などの検査や専門家の鑑定の結果、レンブラント本人の自画像だと確認された。時価2000万ポンド(約28億9000万円)相当と評価されている。
突然「最重要絵画」に!
この絵画は2010年に、裕福な不動産開発業者が亡くなった後にその妻から寄贈されこの館にやって来たものの、場所がなく最初の1年半は倉庫に保管されていたという。
その後ギャラリーに展示されていたが、まさかレンブラントの作品とは誰も思わず、来館者も素通りしていた。今後は観光シーズンが終わるまで同ギャラリーで展示を続け、その後確認のためにさらなる鑑定を予定している。
レンブラントの作品と言われない限り誰も見ない、素通りの名もなき自画像が、突然集客の目玉に、というのも複雑なものだが、大発見であることには間違いない。

CNN「Mystery masterpiece revealed as Rembrandt self-portrait」
http://edition.cnn.com/2013/03/18/world/