資金不足で支援打ち切り?
シリアにおける政府軍と反体制派の衝突が勃発してから丸2年が経過し3年目に入った。UNICEFやイギリスのNGOなどは現在の被害状況と取りまとめ、支援状況などとともにレポートを作成している。
UNICEFはレポートの中で活動資金が不足している点を強調している。紛争地帯や難民キャンプでは200万人を超す子供たちが支援を待っているにもかかわらず、事態が好転せずとも3月末を目途に活動を中断せざるをえないと述べている。小児医療、救急医療、予防注射のキャンペーンなどに対し金銭的に対応出来なくなってきているという。
image by FreedomHouseニンゲンの盾にされる子供たち
イギリスで子供の権利を保護するために活動しているNGO「セーブ・ザ・チルドレン」は騒乱が子供たちに負わせた精神的、身体的な傷についてまとめている。
騒乱は貧困を引き起こし、200万人以上の子供が栄養失調になってしまったという。また子供たちは暴力、強制結婚、トラウマなどの犠牲となり、すでに7万人の子供がこの世を去ったという。
政府軍も反体制派もためらいもせずに子供たちを前線に送り込んでいるという。そこで子供たちは兵士として、あるいは「ニンゲンの盾」として働かされるのだという。

UNICEF
http://www.unicef.org/french/セーブ・ザ・チルドレン
http://www.savethechildren.org/