命をわける水
去る3月22日は、国連「世界水の日」。水の大切さについて世界中で考えるための日だ。
現在、世界のなかでは、安全な水にアクセスできない人が約8億人いるといわれている。その多くが、世界の貧しい国に住む人々だ。
水の問題は命を左右する。毎年、およそ350万人の人々が、不衛生な水が原因の病気で亡くなっている。子どもに限っていえば、20秒ごとに一人が亡くなっている。
また水は食物の生産にも欠かせない。気候変動や過去の無計画な農地開発により、十分な農業用水を確保できず、飢餓が深刻になっている地域もある。効率のよい灌漑設備の普及も課題だ。
清潔な水へのアクセスは、安全な暮らしを保障するものでもあり、もっとも基本的な人権の保障にもつながるという考えから、国連総会は、今年2013年を「国際水の協力年」と定め、水問題にてこ入れしていくことを宣言している。
2030年までに250万人を救いたい
世界27か国で、水問題、衛生改善に取り組んできた国際NGO、WaterAidは、水問題は世界のもっとも大きな課題で、緊急の解決が必要であること、世界の支援と水の公平な分配を訴えた。
WaterAid は、2030年までにすべての人々が安全な水にアクセスできるようにし、途上国の下水設備や灌漑設備も整備することを目標としている。この目標が達成されれば、1年につき250万人の命を守ることができると見込んでいる。
WaterAidはオンラインで寄付を受け付けている。

WaterAid
http://www.wateraid.org/