下痢で亡くなる5歳未満の子どもは毎日2000人
蛇口をひねれば飲料に適した水が出ること、コンビニやスーパーに行けば水が買えること…日本で生まれ育っていれば安心して水が飲めることは当たり前のこととなっている。
しかし世界では、飲み水や食事に使うための安全で清潔な水、体を清潔に保ちトイレを使うという、といった最低限の基本的な衛生環境を保つことが不十分なために、毎日2000人もの5歳未満の子どもが腸チフスや寄生虫、下痢で命を失っている。
井戸からあふれ出る希望と笑顔
病気のため、また水汲みという重労働のために多くの子どもたちが満足に学校に通えずにいる。水の問題は命の問題であると同時に、教育と発達に関わる問題でもあり、子どもの将来と未来を大きく左右する問題となっている。
ユニセフは水の問題を子どもの権利の問題と捉え、世界中でコミュニティと協力して手押し式井戸を建設する支援事業をおこなっている。ほかにも雨水を貯めるタンク、トイレや手洗い場を作り、脱水症状から子どもの命を守るため、からだに吸収されやすいORS(経口補水塩)と呼ばれるパッケージを届けている。
特に今年2013年は、国連総会で「国際水協力年」と宣言されており、水で命を落とす子どもたちの命と未来を救う支援についてさらに関心を高めていきたい。

日本ユニセフ協会「安全な水を世界の子どもたちに」
http://www.unicef.or.jp/special/water/index.html