日本だけでない、いじめ問題
3月11日付の米国ニュースサイト「Mail Online」によると、周囲からのいじめに耐えかねたコロンビア州に住む13歳の少年、ノアくんが2月8日の自分の誕生日に自殺をするとネットに投稿し話題になったという。
いじめを苦にした若者の自殺は日本でも問題となっているが、息子の状態に悩んだ母親の取った行動と、それに対する世間の反応に注目したい。
自殺の理由は「自分は役に立たないから」
ノアくんの両親は、いじめによってうつ傾向にありリストカットを繰り返すノアくんに病院での治療を1年以上受けさせ、学校や生徒の保護者には、いじめを止めさせるよう訴え続けてきたが、どちらも改善が見られない状況だった。
母親のカレンさんはFacebookでつながっている数人の友人たちに向けて、息子を元気づけるような「手紙を書いてくれないか」と依頼した。そのメッセージは予想以上に広がり、米国以外にも欧州や豪州、日本や韓国など、誕生日までの2週間弱で2,000通もの手紙が届けられた。
世界中から届いた激励に
手紙には「信じるのが難しいのは分かっているが、人生は良くなっていくものだと私が約束する」「あなたの存在は母親にとって愛そのもの」など、彼自身の大切さを訴え、同じようにいじめを受けた経験者からアドバイスが書かれたものもあった。
世界中の見知らぬ人から寄せられた手紙に1通ずつ目を通したノアくんは、世の中には自分を気にかけてくれる人が多くいると分かり、物事を前向きに考えるようになったという。日本でも小さなSOSを見逃さず、親や周囲の大人が支え、命の尊さを伝えていきたい。

Mail Online
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2291367