北キブ州の避難民キャンプ
コンゴ民主共和国の東部では政府軍と反政府軍の衝突による激しい紛争が断続的に勃発し、そのたびに市民は恐怖のどん底に突き落とされている。民主共和国とは名ばかりで、紛争のたびに起こる略奪や一般女性を狙った性的暴行は市民を震え上がらせている。
同国東部の北キブ州には紛争から逃れてきた市民たちが暮らす避難民キャンプがある。避難民を支援するため活動している国際NGO「Promotion et complémentarité des cultures pour le développement (Proccude)」はすでにキャンプ内にて生活支援キットなどを配布していたが、それに加えてセルフ出産キットも配布したことを「Radio Okapi」ほか複数のメディアが報じている。
image by US Army Africa少しでも安全な出産を
セルフ出産キットは、医療設備やスタッフが不足するなか、避難してきた妊婦が少しでも安全に出産できるようにと考案された。キットには、赤ちゃんを洗浄するための石けん、メス、手袋などが入っている。
キットは3か月かけて約4200名の避難民女性に配布された。国際連合人口基金(UNFPA)が後ろ盾となりムグンガ第1,第3避難民キャンプとNzulo避難民キャンプで配布された。
ムグンガ第3避難民キャンプでは、避難民ではない女性が避難民を装ってキットを受け取ろうとする「なりすまし事件」まで報告されているという。

Radio Okapi
http://radiookapi.net/Proccude
http://proccude.com/国際連合人口基金(UNFPA)
http://www.unfpa.org/public/