オークションで2番目に高い落札額
米国の人気歌手LADY GAGA(レディー・ガガ)さんが、2012年5月"TOMODACHI Arts Fellowship Program"の東日本大震災支援チャリティーオークションに出品した「メッセージ入りティーカップ」が、落札した歯科医の弓哲玖(ゆみあきひさ)さんより宮城県に寄贈された。
このカップは、震災後ガガさんが来日した時に使用したもので、「日本の為に祈りを。」というガガさんの直筆のメッセージとともに、キスマークとサインが記されたもの。601万円という高値で弓さんが落札した。
弓さんの妹「レディーの愛、兄の愛を」
弓さんは震災直後から宮城県警の要請で被災地に入り、犠牲者の歯型を照合し、身元を確認する作業を続けてきた。だが徐々に肺が硬くなる特発性肺線維症と診断され、今年1月に入院した。
「震災を風化させないため、置き場所を探してほしい。被災地への気持ちを形に残したい」と考えた弓さんは、2月20日、妹の張琴さんを代理人としてカップを村井嘉浩知事に託した。
村井知事は「少しでも多くの人を励ますために見ていただく方法を考えたい。たとえば震災メモリアルパークのようなものができた際には、そういった場所で展示したい」と述べて、感謝の意を示した。
そしてカップを寄贈した翌日の2月21日、弓さんは亡くなった。張琴さんは「最期はほほ笑んでいた。県にカップを届けてほっとしたのでしょう」と話した。

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