WWF待望の強力な助っ人
レオナルド・デカプリオが、野生動物の密猟、不法な製品取引の撲滅を訴えている。
これは、World Wildlife Fund(WWF)のキャンペーンを支援するかたちで、行ったもの。WWFは、毛皮や象牙製品などの野生動物製品の取引禁止や消費者教育など、密猟を撲滅するためのキャンペーンを展開しており、ホームページでも、デカプリオがこのキャンペーンを支援していることをアピールしている。
野生動物製品の取引規制については、これまでも再三、国際的な会議で議論されてきたが、とくに近年、象牙やほかの動物の角、皮を用いた製品の需要が、世界的に高まっており、サイ、トラ、ゾウなどが絶滅の危機に直面している。
まずはタイでの取引禁止
そのおもな消費地のひとつとなっているのがタイだ。WWFは、タイ国内で象牙の取引を禁止することができれば、大きな効果があがるとみられる。
折しもタイでは、来月バンコクで、16回目となるワシントン条約の締約国会議が開かれる。WWFはこの会議開催の前に、象牙の取引をやめるよう、タイ政府に求めている。またホームページでも、署名活動をおこなっており、タイに揺さぶりをかけるつもりだ。
一方、WWFは販売を禁止するだけでなく、消費者の意識を高めることも必要だと考えている。毛皮や象牙など、野生動物製品を買うことは間接的に密猟に手を貸すことになる。WWFはこうしたことを消費者に伝える啓蒙活動を活発におこなっていきたい考えだ。
World Wildlife Fund
http://worldwildlife.org/