フランス水泳連盟・ユニセフ協賛
水は貴重な資源だ。日本ではさほど気にも留めないことかもしれないが、安全で清潔でおいしい水が蛇口をひねりさえすれば手に入る国はなかなかに貴重な存在だ。
例えば西アフリカのトーゴ共和国は、都市部以外のほとんどの地域の給水率はかなり低いものだという。安全な水の供給は衛生面からみても急務であり、特に大人より細菌等への抵抗力の低い子供にとっては死活問題となることさえあるという。
泳いだら泳いだだけ寄付できるという「挑戦」
フランス水泳連盟はユニセフと共同で水に関するイベント「la Nuit de l'eau(水の夕べ)」を主宰。国連は各国で水に関する活動を企画するよう推奨し「世界水の日」なるものを定めており、la Nuit de l'eauはこれを受けたかたちで開催されているイベントだ。
開催の目的は水に関する情勢の意識づけを一般にむけて広めること、そして具体的にはトーゴの子供たちへ安全な水を届けるために寄付を募るというものだ。
今年は6月1日にフランス各地で開催予定である。
寄付は「泳いだ距離」に応じてスポンサーから支払われる、「Le Défi de l'eau(水の挑戦)」という名のチャリティースイムである。参加者のスイマー(参加資格はない。熟練者でも飛び入りでも誰でも参加できる)は予め家族や知り合いのなかからスポンサーを見つけておく。そして当日は一生懸命長く泳いで少しでも多くの寄付を獲得するようがんばる、という仕組みだ。
泳いだ距離をカウントする単位として「ロングール(仏語で長さの意)」というものが定められており1ロングールは5メートル。1ロングールごとに5ユーロ支払われることになっており、最低でも50ユーロ分は泳がなくてはいけないという。またスポンサーが支払った寄付金は寄付金控除の対象になるという。

la Nuit de l'eau
http://www.lanuitdeleau.com/Le Défi
http://www.lanuitdeleau.com/unicef
http://www.unicef.fr/