なぜ入れ歯?
不要になった入れ歯回収ボックスを見たことがあるだろうか?
これはNPO法人「日本入れ歯リサイクル協会」が全国の歯科院や自治体に設置しているもので、入れ歯に含まれる貴金属を資源としてリサイクルし、それによって得られた収益金をユニセフに寄付する仕組みだ。
この回収ボックスには入れ歯以外にも、歯にかぶせた金属、歯に詰めた金属、歯と歯をつないだ金属などを寄付することができる、しかし金属を含まない入れ歯は対象外となる。
入れ歯でできる援助
以下は入れ歯をひとつ寄付することでできる援助の例だ。
・寒さから身を守るための毛布ー7枚
・10リットルの貯水容器ー9個
・HIV簡易検査セットー29セット
・マラリアから身を守るための殺虫剤処理済の蚊帳ー4張り
・予防接種のための使い捨て注射器ー350本
・勉強するためのノートと鉛筆ならー46人分
このように、小さな善意から多くの物資が得られ、発展途上国の子どもたちを支える大きな力となる。
しかし、入れ歯ひとつひとつでは再生にかかるコストの方が高くついてしまうため、「日本入れ歯リサイクル協会」では、多くの人々に援助を呼びかけ、さらなる回収ボックスの設置協力を求めている。

NPO法人日本入れ歯リサイクル協会
http://ireba-recycle.com/