ホームレス支援雑誌「ビッグイシュー」の販売部数が、震災以降、全国的に落ち込む
雑誌「
ビッグイシュー」は東日本大震災前、毎月約3万部を売っていたが、震災後は約2万5千部に全国的に落ち込んでいる。
ホームレスの救済ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業の「
ビッグイシュー」は1991年にロンドンで生まれ、2003年に日本でも創刊された。
日本の「
ビッグ・イシュー」は英国よりも厚地の、質の良い紙を使っており、オリジナル記事も多く、読みがいがあると読者の評判は良いという。
販売システムは?
街頭でホームレスが1冊300円で販売し、売り上げのうち160円が収入となる。大阪で生活するホームレスの約8割が働いており、過半数の人は仕事をすることで自立したいと考えている。「
ビッグイシュー日本版」は仕事で収入を得る機会を提供することでホームレスの自立支援を応援している。
京都新聞によると、各地の販売者は
「雑誌は外国人観光客にも人気があったので、原発事故などの影響で外国人客が減ったことが売り上げに響いた。」「原発事故後は放射能の影響を避けるため人通りが減った。」「節電で駅や繁華街の照明が暗くなり、薄暗い雰囲気を嫌って立ち止まってくれる人が少なくなった。」
等の声が寄せられている。
震災後の「ビッグイシュー」の販売部数の落ち込みは、ホームレスの販売者にとって重大な問題だ。ビッグイシュー日本の佐野章二代表は誌面改革や販売の仕方の見直しを進めて行く方針だ。
「ビッグイシュー」販売場所が近くに無い方へ
現在ビッグイシュー日本版の1冊ずつの送付販売は行っていないが、遠隔地にお住まいの方からの購入希望が多いため、バックナンバーに限り、5冊以上から送料無料で販売している。詳しくは、外部リンクの
ビッグイシュー日本にアクセスを。
京都新聞インターネットニュースビッグイシュー日本