
株式会社リクルートホールディングスが運営するクリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデンは、2018年11月27日より、チャリティープロジェクトとして「CREATION Project 2018 クリエイターと福島の窯元がつくる『大堀相馬焼167のちいさな豆皿』」を開催する。
167人のクリエイターがデザインした豆皿を作る
このプロジェクトでは、167人のクリエイターがデザインした167種類の大堀相馬焼の豆皿を展示、販売し、収益金をセーブ・ザ・チルドレンに寄付する。
大堀相馬焼は、江戸時代元禄期から続く福島県浪江町の伝統工芸品。東日本大震災の影響を受けて浪江町での製作はできなくなったが、窯元たちは福島県内の別の地域に拠点を移し、窯を新調し、愛知県瀬戸市の瀬戸土を使い製作を再開した。
拠点が離ればなれになった今も、協同での陶器づくりが窯元同士を繋いでいるという。今では地域おこし協力隊の若い職人も県外から参加し、様々な人のつながりによって浪江町の伝統は福島にあり続けている。
今回は、大堀相馬焼の3つの窯元と協力し、167人のクリエイターがデザインした豆皿をつくる。手のひらサイズのちいさな豆皿は、ろくろ職人が一つ一つ手作業で成形している。
豆皿の種類によってみられる細かなひびは、大堀相馬焼の特徴の一つ。熱い窯を開けて豆皿を冷ます際に、釉薬が収縮することでひび割れが起こり、キラキラと風鈴のような貫入音が鳴るという。 (慶尾六郎)