3.11後初の津波被災地国体に向けて
先日ファイナルイベントを終え、解体工事を待つ国立競技場の座席を取り外すボランティアが募集されている。募集しているのは2016年に開催される「希望郷いわて国体」の実行委員会だ。
(画像は 希望郷いわて国体 より)
国立競技場で使用されていたシートは、北上総合運動公園北上陸上競技場に移設することがすでに決まっている。今回募集しているのは、国立競技場の座席取り外しとトラックへの積み込み作業を手伝うボランティアだ。
座席の取り外し作業は6月29日(日)に行われる。ボランティア報酬は無いが、当日は岩手県産食材を使用した昼食がふるまわれる予定だ。
募集人数は、岩手県内から100名、首都圏など岩手県以外から500名の合計600名。岩手県内からのボランティアはすでに定員に達しているが、その他のボランティアはまだ募集している(6月3日現在)。募集期間は6月13日(金)までで、いわて国体のホームページから応募できる。
東京と被災地をつなぐ絆に
1964年の東京オリンピック開催に合わせ建設されて以来、数々のドラマの舞台となった国立競技場。そのドラマを見守ってきた座席は、東日本大震災発生以降、最初の津波被災地での国体開催となる、希望郷岩手国体に引き継がれる。
ボランティアで移設されるシートは国立競技場と震災被災地を結ぶ絆の象徴となるだろう。

国立競技場スタンド座席移設ボランティア募集
http://www.iwate2016.jp/