一般参加者は炊き出し体験も
東日本大震災発生当時、多くの被災地で有志による炊き出しが行われた。大災害時に欠かせない炊き出しのスキルを学ぶためのチャリティーイベント「3.11防災&追悼&有事炊き出しグランプリvol3」が3月9日(日)神奈川県相模原市相模大野中央公園で開催される。
(画像はプレスリリースより)
主催は、相模原市の一般社団法人エコ食品健究会による炊き出しグランプリ実行委員会。3回目となる今年は、首都直下型地震が発生した想定で、参加団体の炊き出しマナーやスキルを評価する。
当日はそのほかにも、来場者を災害被災者に想定した「炊き出し体験」や、逆に来場者が炊き出しを振る舞う側になる「炊き出しワークショップ」が予定されている。また、災害時に身を守るすべを学ぶ「減災ワークショップ」、3.11被災地の生産品を集めた「被災地物販」も同時開催される。
問われるスキルやマナー
東日本大震災発生後、被災地では約8000もの団体や個人が炊き出しを行ったといわれている。炊き出しによって、多くの被災者が心身ともに助けられたのは事実だが、トラブルもまた少なくはなかった。配膳時間に調理が間に合わない、連絡の行き違いが口論に発展、ゴミがそのまま捨てられていった、などだ。実行委員会はこれらのトラブルは、炊き出しを行う側がスキルを身に付けることで避けられる、と考えている。
(画像はプレスリリースより)
炊き出しグランプリでの評価基準は、味付けや栄養バランスのほか、環境面への配慮、衛生管理、など多岐にわたる。このイベントで多くの団体が炊き出しスキルをさらに高め、将来の大災害に備えてほしいと、実行委員会は強い思いをもってイベント準備にあたっている。

一般社団法人エコ健究会のプレスリリース
http://www.dreamnews.jp/炊き出しグランプリ
http://www.takidashigp.jp/