古本の買取価格を非営利団体に寄付
「ブック トゥ ザ フューチャー」というプロジェクトが1月21日(火)から開始されている。インターネット上の古本屋「株式会社浩仁堂(こうじんどう)」に読み終えた本や聞き終えたCD、DVDを売ると、カンボジアで映画上映を行っている非営利団体に買取価格が寄付される、というものだ。
(画像はCATiC公式サイトより)
浩仁堂は、うつ病などで職を失った人たちに働く場所を提供しようと設立された古本屋だ。心の病気を抱えていても働くことができる人はたくさんいるし、多くの人が働きたいと思っている。しかし社会の理解が進んでいないためなかなか雇用されにくい現状がある。
浩仁堂はそんな状況を変えるため、うつ病や統合失調症と闘っている人を実際に雇用したり、雇用につながるための就労支援施設を設置するなど、努力を続けている。
娯楽が少ないカンボジア
カンボジアは長く続いた内戦の影響もあり、電気の通っていない地域が約80%にものぼる。もちろん映画に触れることができるのは、都市部に住むごく一部の人だけだ。そんなカンボジアの子供たちに映画を観せてあげたいと活動しているのが非営利団体CATiC(キャティック)だ。
CATiCはカンボジア農村部の小学校に映画と映写機を持ち込み、現地の言葉に吹き替えた日本のアニメを上映している。日本人の私たちが子供のころに夢を与えてもらった映画をカンボジアの子供たちにも届けたい、そして子供たちの未来の可能性を広げたい、との思いで活動を続けている。
古本と映画、一見関係がなさそうな2つの活動だが、未来を少しでも良くしたいとの思いが一致し、今回の共同プロジェクトが実現した。本やCDの販売方法は「ブック トゥ ザ フューチャー」サイトを参考にしていただきたい。

「ブック トゥ ザ フューチャー」プロジェクト
http://www.catic.asia/#!book/cqk4非営利団体CATiCのプレスリリース
http://www.value-press.com/株式会社浩仁堂
http://www.kojindo.jp/