約半年で再生回数13億回
今や世界中でブームとなっている、韓国のラッパーPSYの「江南スタイル」。昨年7月にYou Tubeにミュージックビデオがアップされてから、現在までになんと13億回も再生されている。
いまや各国からひっぱりだこのPSYだが、You Tubeからの広告収入だけでも巨額の収入を得ていることだろう。
「この江南スタイルブームについて非営利組織も学ぶところがある」と編集者のチャールズ・ベントレー氏は、ビル&メリンダ・ゲイツ財団のブログに寄稿している。
現在は多くのNPO、NGOがSNSを通じた広報活動を行っているが、一部の関心のある人たちの間だけで情報がぐるぐると回っているのが現状だ。
「江南スタイル」のように、ちょっと風変わりで、楽しくて、一度見聞きしたら忘れられない。そんなインパクトがNPO、NGOの広報にも必要だというのだ。
やっぱり「楽しい」が好き
斬新な意見と思う人もいるかもしれないが、実際の支援の現場でも、こうしたエンターテイメントはおおいに有効なのだ。
たとえば、一億総芸能人といわれるほど、ダンス好きな国民が集まっているフィリピン。この国では多くのNGOが貧困コミュニティの開発プロジェクトや、ストリートチルドレンの教育活動を行っているが、支援者と当事者の距離を縮めるためにも、当事者同士の連帯意識を深めるためにも、きっかけづくりとして江南スタイルやほかのヒップホップダンスを踊ることが多い。
歌と踊りを取り入れた広報で、みんなハッピー。資金難に悩んでいる団体は、そんなシナリオも一度、真面目に検討してみてもいいかもしれない。ミリオンアクセスとはいかなくても、少なくともよいリフレッシュにはなるであろう。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団
http://www.impatientoptimists.org/en/Posts/