前脚2本だけの生活から
昨年末、コロラド州アスペンパークの動物病院にやってきたメスの子猫“フリッパー”、生まれながらに脊髄を損傷しており、前脚2本だけで移動する生活から、補助輪によって元気に走り回るようになるまでの動画がYouTubeに掲載されている。
これは動物病院が定期的に活動費の寄付をおこなっている近隣の高校のロボットクラブに相談をもちかけ、高校生の部員たちによって制作された補助輪のおかげだ。横に曲がっていた下半身が補助輪によって支えられ、動く際には後脚も蹴っているのが分かる。
自力歩行できる日も近い?
勢いよく嬉しそうに床を走り回るフリッパーの姿が補助輪の成功を現しているが、それは部員たちの試行錯誤と数々の試作品の成果だ。手術は行わずリハビリを通じて脊柱をほぐし、自力での歩行を目指す治療方針で、機能性を考えながらデザインの検討を重ね、ハーネスを付けた二輪車の補助輪が完成した。
現在、フリッパーは1日2時間ほど補助輪を使った訓練を重ねている。獣医も「以前より元気になっている」と訓練の効果を実感しており、フリッパーが自力歩行できるようになる日も近いかもしれない。

YouTube「Flipper the Robot cat CMO」
http://www.youtube.com/watch?v=kIGwMij6