報道されないシリアの惨状
シリアが内戦状態におちいってから約1年。日本では、その様子を取材していたジャーナリスト山本美香さんが犠牲になったことを受け、一時期は大きく報道されたが、現在は、メディアで取り上げられることはめっきり減った。
しかし解決への糸口が見えないなか、市民たちの生活状況は過酷さを増している。Charity News Xperedonによると、シリアで人道支援にあたっている国連機関や国際赤十字らは、100万人が適切な食料を確保できない状態になると推定しているという。
戦闘状態が長引いていることを受けて、パンなど主食となる食料の価格が高騰を続けているうえ、調理に必要なガスも供給が不足しているという。イラク、レバノン、ヨルダン、トルコ、エジプトに脱出する難民も増え続けており、受け入れ国での食料供給も課題だ。
さらに1億3600万ドル
支援団体らは、こうした状況を把握しつつも必要な支援活動を行うことができていない。地域によっては、安全上の問題から食料を届けることができないうえ、資金が不足しているためだ。
国連世界食料計画WFPはこれまで、寄付によって1億1700万ドルが集まったが、さらに1億3600万ドルの資金が必要だと概算しており、活動をバックアップしてくれる協力団体があらわられない限りは、支援を拡大するのは難しいと悲痛な叫びをあげている。

Charity News Xperedon
http://www.xperedon.com/news_1993国連世界食料計画WFP
http://www.wfp.org/?c=ptwit