33万人に住まいを
昨年12月にフィリピンを襲った台風ボーファは、死者1000人を超える惨事となった。世界各国や、国際NGOから緊急支援が寄せられ、食料や生活必需品が被災者に届けられたが、年が明けた今、さらに進んだ支援が必要な段階に来ている。
毎年で数十件の台風が上陸するフィリピンでも、今回のボーファはもっとも勢力の強い台風で、約33万人の家を破壊した。
Charity News Xperedonによると、国際赤十字は、今回の台風で家を失った数十万人の人に向けて、住まいを長期のスパンで住宅を貸し出すことを考えている。また、被災者たちは生活を再建するための仕事を必要とする時期に差しかかっており、雇用の創出も課題だ。それにはインフラの整備も急がねばならない。
長期的に見た復興策を
またセーブ・ザ・チルドレンのリポートによると、清潔な水が不足していることから、下痢などの体調不良を訴える子どもも増えているといわれる。安定した水の供給も火急の課題だ。
今回の被災地のひとつミンダナオ島は、今年10月まで40年にわたりイスラム武力勢力と政府軍の内戦が続いていた地域。長らく不安定な政情の影響を受けてきたこの地域は、豊かな土壌、地下資源、観光資源に恵まれているものの、フィリピンのなかでも貧困が深刻な地域に分類されてきた。
場当たり的ではない、長期的な地域の活性化につながる復興策を望むものだ。

Charity News Xperedon
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