犠牲者を増やし続ける内戦
2011年1月から続くシリアのアサド政権側と反体制派による内戦が多数の犠牲者を出している。海外サイト「francetvinfo」は内戦勃発当初から細かな情報提供を行っているイギリスのNGO「シリア人権監視団」の報告を紹介している。
シリア人権監視団はイギリスに居住するシリア人、ラミ・アブドル・ラーマン氏が主宰する団体で、シリア騒乱の情報を反体制派側から報道機関に提供し続けている。
image by FreedomHouse2統計には出てこない多くの犠牲者が
同団体からの報告によると、内戦勃発から現在までの死者はおよそ4万5千人、うち3万人は一般市民であるという。
殺害された兵士は11.217名、脱走した兵士は1.511名、行方不明者は776名とのことだ。これらの詳細な数字はシリア人権団体の広汎な通信網の為せる技である。団体はシリア全土の軍人、民間病院、軍病院に勤務する医師など多岐にわたる情報提供者とのコネクションを有しているという。
しかし実際の犠牲者数は報告の数字を遙かに上回りそうだという。シャビーハと呼ばれる民間の武装勢力による殺害や拘束は統計に加えられてはいないとのことだ。
総合的に考えた場合、シリア騒乱の犠牲者は10万人を超えるのではないかということである。

francetvinfo
http://www.francetvinfo.fr/シリア人権監視団
http://syriahr.com/en/