ヨーロッパオオヤマネコがハンガリーに戻ってきた
海外サイト「SCIENCES AVENIR」は、個体数が激減し一時姿を消していたヨーロッパオオヤマネコが1世紀ぶりにハンガリーに現れたと報じている。
オオヤマネコ属最大の種であるヨーロッパオオヤマネコはかつてヨーロッパ全土とシベリアの森林、山間部に棲息していたが、20世紀半ばころから乱獲や自然環境の変化によって自然下での生体数を著しく減らした。
その後保護活動の強化により、少しずつ状況は好転しているようだ。WWF(世界自然保護基金)ハンガリー支部の報告によると、ブダペストの北東250キロに位置するAggtelek自然公園で若いオスのヨーロッパオオヤマネコが確認されたということだ。
バーチャル里親プラン
ハンガリーでヨーロッパオオヤマネコが確認されたのは実に1世紀ぶりということだ。スロバキアで狩猟が禁止されたこともヨーロッパオオヤマネコの生体数の回復に一役買っているのかもしれないという。
しかし生体数はまだまだ限られており、(ハンガリーで確認されているのは)多くても12頭前後だということだ。保護や繁殖のためには行動範囲や縄張りについての情報が不可欠なので、特別なSIMカードが搭載された首輪をヤマネコに装着することも検討されているという。
WWFは、ヨーロッパオオヤマネコの保護資金を集めるため、25-40ユーロを支払って「バーチャル里親」になるプランを紹介している。WWFにて里親の申請をすると、ヨーッパオオヤマネコのぬいぐるみ、WWFの機関誌、感謝状を受け取ることができるという。

SCIENCES AVENIR
http://sciencesetavenir.nouvelobs.com/WWF ハンガリー
http://wwf.hu/en