生まれた環境のせいで…
ユニセフのホームページを通して、ユニセフ親善大使のサッカー選手リオネル・メッシが「防ぐことができるはずの子どもの死」を失くそうと、訴えている。
ユニセフによると、毎日、1万9000人の5歳以下の子どもが、肺炎、下痢、麻疹といった病気で亡くなっている。これらは、衛生状態の改善によって予防が可能で、り患した場合も適切な治療を受けることができれば、すぐに治癒する病気だ。しかし、安全で清潔な水へのアクセスができない、医師にかかることができないといった理由から命を落としている子どもがいる。
過去20年あまりをみると、世界の子どもの死亡件数は、劇的に減少しており、1990年には年間1200万人近かった死亡件数は、2011年には690万人にまで減っている。これはワクチン接種が普及したことや医療技術の向上、診療システムの整備による成果といえる。
自らも病気と格闘した過去
しかし、まだまだ解決しなければならない課題は山積みだ。メッシは、「死ななくてもよい子どもの命を救うことができるように全力を尽くしていきたい」と自身の決意を語った。
メッシはスペインリーグで活躍するアルゼンチン出身の世界的なフットボーラ―。だが、自らも子どものころ、成長ホルモンの分泌異常に悩まされ、FCバルセロナの監督の目に留まるまで、適切な治療が受けられずにいた。
2010年3月にユニセフ親善大使に任命されてからは、精力的にアルゼンチン、コスタリカ、ハイチの子どものもとを訪問し、子どもへの支援を訴えている。

ユニセフ
http://www.unicef.org/infobycountry/spain_66780.html