実物を大統領官邸前に
12月4日の海外サイト「metro」はフランスの路上生活者支援NGO「GSCF(フランス災害救助グループ)」が政府に支援を求めていると報じている。
GSCFは寄付を募り路上生活者が寒い冬を無事に越せるようにと1個150ユーロ相当のサバイバルキットを作り配布している。しかし寄付だけでは到底資金が足りず、また増加の一途を辿る路上生活者の抜本的な環境改善にはならないため、以前大統領に向け文書で直訴を試みた。
しかし政府の対応は十分とは言えず、今回GSCF 代表のティエリーさんは、実際大統領にサバイバルキットを見てもらおうと考えた。いわば「実力行使」というわけだ。
image by marsupilami92社会復帰できるように国家をあげて考えなくてはならない
路上生活者支援のためのサバイバルキットには寝袋、毛布、水筒、日用品の細々としたものまで50点ほどが入っており、中身についてはティエリーさんが路上で暮らしている人びとから要望をきいてチョイスした。
その実物の一つをパリ8区にあるエリゼ宮(大統領官邸)前に、もう一つを15区にあるフランスサッカー連盟本部前に置くという。
ティエリーさんは路上生活者達の社会復帰策を考えることも大変重要であると述べており、専門家の力を借り、国家をあげて取り組むべき課題であると考えている。

metro
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