フカヒレ漁の規制強化で合意
11月23日付けの海外サイト「LE FIGARO.fr nautisme」は、EU内で規制されているにもかかわらず密猟が横行する「フカヒレ漁」について規制を強化することで木曜に合意に達したことを報じている。
EUの政策執行機関である欧州委員会内で漁業を担当するMaria Damanaki
氏は乱獲からサメを保護するため規制の強化に本気で取り組まねばならないと訴えた。
image by eazy travelerヒレだけを切り取られて海に捨てられるサメ
原則としては2003年以来EU内ではフカヒレ漁は規制の対象となっている。しかし中国や香港といったアジア諸国ではフカヒレが高額で取引きされるため、主にスペインやポルトガルによる密漁が続いている。
多くのNGOによって告発されているFinning、つまりフカヒレ漁は、サメを捕獲し、船上でヒレだけを切り取って胴体のみになったサメを海に投げ込むという漁法である。生きたままヒレを削がれたサメは呼吸困難に陥り死んでいくという。
フカヒレに高額の値が付けられる反面、胴体にはそれほどの値打ちが無いため、船内のスペースを確保するためこのような漁法が採られているのだという。しかし乱獲によってサメの個体数が激減しているのだという。
欧州議会で木曜に採択された案では、サメからヒレを切り取ることを厳しく禁じている。

LE FIGARO.fr nautisme
http://nautisme.lefigaro.fr/