管でエサを詰め込まれ…
去る11月14日、64歳を迎えたチャールズ皇太子の誕生日にあわせて、フォアグラ反対キャンペーンを展開する動物愛護団体のPETAは、一羽のガチョウにプリンス・チャールズと名前をつけた。
Xperedon charity newsによると、このガチョウは先日、フォアグラ用のガチョウを生産する農場から保護したもの。PETAはフォアグラ生産は動物虐待にあたるものとして、フォアグラ反対キャンペーンを展開してきた。
フォアグラはガチョウの肝臓を肥大化させたもの。その生産農場ではガチョウたちは一日に何回も管を通じて、のどからえさを詰め込まれている。一度に機械的にえさを押し込まれるため、のどが裂けてしまうガチョウもいる。
こうした実態にもとづき、現在、フォアグラの生産は、すでに世界12か国で禁止されている。そのなかには、イギリスやほかのEU諸国、イスラエル、トルコなどが含まれている。
グルメか動物愛護か
また、チャールズ皇太子も、王室のメニューからフォアグラを外すことを表明した。PETAはこれについて「チャールズ皇太子は、数えきらないほど多くのガチョウの命を助けた」。と称賛。今回、皇太子の名前をガチョウに命名したのも、この栄誉を称えてのことだ。
しかし、法律で禁じられているにも関わらず、ロンドンの有名デパートでは、今もフォアグラが違法に売られているという実態がある。PETAはこれらの店舗に対しても抗議活動を続けていく予定だ。
ちなみに、イギリス全土で行われた調査によるとフォアグラの売買をやめるべきだという回答が全体の63%を占めたという。
ガチョウのチャールズ君は、現在、フランスに移され、穏やかな生活を送っているという。

Xperedon charity news
http://www.xperedon.com/news_1897PETA
http://www.peta.org/