ロレックス賞受賞団体はアムールトラの保護団体
11月9日付けの海外サイト「LE FIGARO.fr」は、人類のより良い未来に貢献する目的で様々な問題を解決すべく活動している人や団体へ贈られる「ロレックス賞」の受賞団体について報じている。
スイスの時計メーカー「ロレックス」が主催するこの賞は、世界各地で科学と健康、応用技術、探検と発見、環境、文化遺産の5分野において未知なるものへチャレンジする人びとをサポートしている。
2012年、ロシア極東でアムールトラの保護活動を行う「Phoenix Fund」という環境NGOがこのロレックス賞を受賞した。
密猟で激減
ネコ科最大の動物であるアムールトラは体長が2メートルほどにもなり、−50度の極寒の環境にも耐え得るほど屈強だ。しかしこのまさにロシアのエンブレムとも言えるアムールトラは常に密猟の対象となり、生息数を減らしている。
東シベリアとウラジオストックの間のタイガの森に棲息するアムールトラは350から500頭ほどだと言われている。現在この広い地球上の野生下に棲息するアムールトラは、たったの4000頭ほどだと言われている。1900年の時点でその数は10万頭ほどであったにもかかわらず……。
トラ狩りは1947年以来禁止されているが、密猟は絶えないという。ウラジオストックの西部、中国との国境付近の保護区域でPhoenix Fundは監視を続ける。もし密猟が発覚した場合は高額なペナルティが課せられることになっているという。
現在はこの団体の懸命の保護活動のお陰でアムールトラはなんとか生き延びているという。また、未来の環境保護を見据え小学校において子供たちを対象にアムールトラの保護の重要さを訴えているということだ。

LE FIGARO.fr
http://www.lefigaro.fr/Rolex Awards for Enterprise
http://www.rolexawards.com/