シリア騒乱で苦しい思いをしている人びとのために
11月14日付けの海外サイト「24heures.ch」は、混迷を極めるシリア騒乱の犠牲となっている難民を援助するためにスイスで行われた募金活動の様子を報じている。
シリアの紛争の犠牲者や難民生活を送る人びとを助けるために人道支援団体「幸福の鎖」(La Chaîne du Bonheur:もともとはスイスのラジオ番組のタイトルであったが後に人道支援のための資金集めの団体となった)は18時間ひたすら国民からの寄付を募るというイベントを開催した。
大統領も電話応対スタッフに
国内5か所に設けられたコールセンターには総勢400名のボランティアスタッフが寄付を約束する電話に対応した。この中には連邦大統領であるエフィーネ・ヴィドマーニ=シュルンプフ氏の姿もあり、自ら電話応対に参加した。
支援を約束する電話は鳴り止まず、イベント終了時の真夜中には募金額が210万スイスフラン(約1億8千万円)にまで達した。
幸福の鎖は公式発表の中で、「大変大きな成果を得た」と述べ、「改めてスイス人の団結の強さに心打たれ、同時にとても誇らしい」と語った。
このイベントで集まった寄付金はすでに幸福の鎖に振り込まれている募金と合わせて、直ちにシリア騒乱の犠牲者と難民の救済プロジェクトへ投入されるということだ。

24heures.ch
http://www.24heures.ch/La Chaîne du Bonheur
http://www.bonheur.ch/