不安定な収益がネック
Xperedon charity newsは、イギリス国内のNPO、NGOなど非営利活動の分野で、正規雇用の有給職員の雇用が減少し、非正規雇用やボランティアの労働力の割合が高まっていると報じた。
労働力統計の分析によると、非営利活動分野の有給職員は、2012年の中期で77万5000人。前期に比べて0.6%減少しているという。これに対し、パートタイム労働や完全なボランティアで日頃の活動に従事している人の数は18%上昇し、9万8000人に達している。
最近の調べでは、イギリスの雇用状況はいずれの分野も概ね上昇傾向にあるものの、非営利組織の分野では、フレキシブルな雇用が増える結果となった。これは事業収入が不安定な非営利組織の体質を反映してのことだといえる。
霞を食っては生きられない
ホームレス支援、児童養護、介護、国際協力など社会への貢献度が高い組織の大半が、ボランティア精神によって支えられているのが現実だ。
しかし、善意のボランティアで、こうした活動を継続していくには限界がある。優秀な人材を引き留めるためにも、労働状況の改善が求められるところだ。
こうした状況を受けて、今月ロンドンでは、国内の非営利組織や社会企業が集まり、研修会が開かれるという。現在の経済状況のなかで組織が成功をおさめるには、どのように労働力に投資すべきかについて話し合われる予定だ。

Xperedon charity news
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