禁止措置が発効、しかし…
3月11日は動物たちにとって大変晴れがましい日となった。EUが取り決めた化粧品製造のための動物実験を全面的に禁止する措置が発効したからである。今後EU内では動物実験が関与している化粧品の流通、販売は一切認められない。
しかし一方で欧州委員会の公式発表によると、動物実験の完全な代替法は未だ見つかっていないという。詳細は海外サイト「Le nouvel Observateur」他多数のメディアが報じている。代替法の発見のために2007年から2011年の間におよそ2億3800万ユーロが費やされたとのことである。
image by www.understandinganimalresearch.org.uk今回の措置で動物実験に関わる商品のEU外からの輸入もNO!に
化粧品開発のための動物実験禁止がEUで採択されたのは2004年のことである。その後2009年には原料に動物実験を経て作られた成分を含む化粧品の流通も圏内で禁止となった。この度の禁止措置では成分に動物実験を経てつくられたものが含まれている限り、どこの国からのものであっても圏内に輸入することは禁止される。
世界最大規模の動物の権利擁護団体である「PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)」は公式HPで今回の禁止措置を取り上げ「動物たちにとってすばらしい日」と述べている。

Le nouvel Observateur
http://tempsreel.nouvelobs.com/PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)
http://www.peta.org/